seaketa - 寝る日の感想

 

seaketa - 寝る日

人の作品ならともかく、自分の作品を後から見直すのは労力がいる。


今までも日常を主とする作品が多かったが、今回はいつもより自分の生活を割と直接的に言ってる。

近いもので言うと、エレファントカシマシの「生活」、神聖かまってちゃんの初期作品(特にの子氏が個人であげている作品)など、音や曲調は違うが勝手に親近感を感じてる。「ミックスは社会性」と細野晴臣が昔言ったらしいが、自分の作品も前述の2作品もミックスだけではなく色々とバランスが悪い。このバランスの悪さは理解できる。例をあげると年々「いかれたNeet」の歌詞がよく分かる。本当に似たような生活をしている。昔はかまってちゃん全く分からなかったのに。


それと、影響を受けたもので言うと、梅崎春生の「怠惰の美徳」と栗原康の「サボる哲学」にぼんやりとこの作品は影響を受けている。

「怠惰の美徳」に時折見られる適当な話の終わり方と「サボる哲学」の自発の話は、個人的に何故か近いことを言ってると感じた部分があり、そこに感化された気がする。


後、あんまり関係はないけど、よく寝ることは世の中に対する反抗の姿勢だと思ってるので、そういうのも表明ではないが、少しはそういうことも頭の隅にはあった。


追記

柴田さんに教えてもらったK.K.氏の「ワラッテイイトモ、」を見た。自分も長年無職なのでこの感じが凄く分かる。自分が作った「寝る日」というEPも大体こんな感じ。というか「寝る日」に限らずこのノリは多い。K.K.氏のはもっとハイコンテクストではあると思うが。自分は音楽で僅かに社会と接点を持てている状態で、K.K.氏はそれよりも更に接点の無い状態かつ接点を持ちづらい時代で、その時の気持ちは相当なものだろうと思う。