cocoa - I'm the heroine only in my dreamsの感想

 

cocoa - I'm the heroine only in my dreams

BORING AFTERNOONのイベントに行った時、主催の方から今度マサカーに出る人がいると紹介してもらった人がcocoaさんだった。人前でDJをするのが初めてらしく、サンプラーを使ってみたいと言ってたので自分のを貸すことになった。マサカーではiPhoneアプリのdjayやサンプラーを駆使していていた。スマホをずっといじってDJしている姿はどことなく1人でゲームに熱中している子供のようにも見えた。

kumocからリリースしてもらったミックスのテーマはクリスマス。明るかったりホーリーな雰囲気があるもどことなく影がさす感じだったり、暗い部屋に1人いて、華やかな番組が流れてるテレビの明かりだけがあってそのまま寝てしまうような感じもした。何処にも行けない的な感覚。こう書くと暗そうに聞こえるが、同時にこのミックスは自分を安心させてくれるようなお守りとしても機能していると思う。
それと、時折入る台詞も良かった。後、自分の曲も面白い混ぜ方をしてもらえて嬉しかった。今までのミックスやリリースしたミックスはcocoaさん自身のフィルターを通しているから自分の曲とかも違う聞こえ方がする。

cocoaさんは音楽の人ではないからこそ出来るような表現があるように思う。例を挙げると、1時間のミックスをiPhoneで1発録りするとかそういうのは普通中々やらないと思う。他の人でいったらカトーさんのカトーマサカーもそう。そういう違う分野の人だからこそ見える視点や、やることはやっぱり面白いし、見習いたいところは沢山ある。

聞くところによると、ジャケットを作ってくれたmostinさんはcocoaさんがミックスを作るきっかけだったり、プレス文を書いてくれたNordOstさんはサンクラにあげたミックスを最初の方に聞いてくれた人らしい。そういう縁のある人に頼む筋の通った姿勢を持っている人を自分のところから出せて良かった。