日記 上半期抜粋


主催二本を終えた。

文化沙漠·(2)
香港のみんなのライブやDJは本当に凄かった。昔、共演したVaporwave軍団「Neo Gaia Phantasy」もそうだったが、映像も当たり前にセットでライブを考えている人が多い。それと、ライブはこうしなければならないみたいな固定観念から外れていてみんな好き勝手やっている姿に学びがあった。何より、ラップ、ノイズ、ダンス、映像等々みんなやっている方向性は違うのに友達同士な姿に感動した。日本勢のライブも物凄く、共同主催のloli主語さんがCDJのDVD版みたいな機材を使っていたが、会場の設備ではなく自前の機材だと知った時は驚いた。AVYSS Cupの時の和太鼓といい機材からかまし方が半端ない。自画自賛だが今回のイベントはずっとハイライトで中々ない素晴らしいイベントだと強く思った。今度はこっちが香港に赴いてぜひまたやりたい。

iko
こっちも凄まじかった。オープンからピークに達していてこの後尻すぼみになるのではと不安になったが杞憂に終わった。なぜならずっとピークだったから。お客さんもギザドドやMassage Attackを筆頭に演者の方々も楽しそうにしてくれているのも嬉しかった。没さん、黄倉未来さんの全員を巻き込む様はこの日の全てを表していた。あの日の異様な盛り上がりは狙ってできるものではない。盛り上がりと引き換えに自分の喉は急速的に枯れていった。


劇団不労社の「サイキック・サイファー」を観に行った。全てを失った女性がサイファーと出会い、韻と韻を繋ぐことにより陰謀論にのめりこみ、それと同時に自己を取り戻していく様は迫力があった。歯擦音しか発せなかった状態からサイファーのお陰でデュエッサーがかかり、流暢に言葉紡いでいく。ラップの面白さは韻を踏むと思わぬことを言ったりするところと宇多丸が言っていたらしいが、飛距離のある言葉と言葉が繋がり、そして陰謀へと発展していく様は正しくそれであった。陰謀論だとしてもあの瞬間は確かに自分を取り戻し、そしてバイト仲間と友情が芽生えていたことは事実だと思う。全てを失ってもなお残るものは何かを考えてしまう。ラップの雰囲気は格好のせいもあってかstillichimiyaが何故か思い浮かんだ。脚本の方の雰囲気を見てたらアリムラさんに音楽を頼んだことに合点がいった。


バイブコーディングにより、個人HPの時代が復活してほしい


夢の中で映画が一本完成した。起きたら全て忘れてしまったが音楽までついていて頭から終わりまで完全に完成していた。意外とエモかったような気がする。音楽は凄いギターロックの上にコーラスがのっていた。

暇午後がワークショップをやっているらしいとのことでdammit tokyoへ行く。道中何故か今日はOPNに会える気がするという謎の妄想が頭でいっぱいになる。そしたらdammit でOPNのagainのTシャツを着ている人に出会った。初めて見るデザインのOPNTシャツでかっこよかった。Tシャツにプリントするというワークショップをやっており、可愛らしいいろんなタイプのプリントが沢山あった。暇午後のお二人の柔軟な活動の仕方には毎回くらう。イタコをモチーフにしたキャラがおり、その流れでイタコの話になった時に暇午後のお二人がイタコのルーツが青森と即言っていた姿が印象的だった。

その後、下高井戸シネマに行き、「外と」「眠る虫」を観る。眠る虫を観るのは二回目。改めて金子さんは何かを目に見えないものを常に捉えようとしていると感じだ。それは霊性だったり、距離だったり、生物と非生物の間だったり。自分も音楽でこういうことが出来たらなと思わされた。帰り道、目に映るあらゆるものの見方が変わるような素晴らしい映画だった。

夜眠れず、YouTubeで映画「キッチン」を見る。ストーリーの内容抜きにして異様なほど綺麗に整えられた絵作りとカットと音楽。それだけでかなりのものを感じた。物語については、人は与えられたあらゆる役割によってあらゆることを超えていけるものなんだなと感じた。それは常に交換可能なものだったとしても。だからこそ、そこにある気持ちは本物でとても大切なものと実感した。大袈裟に明言せずに役割がシームレスに変わっていく感じが好みだった。


またもや夜に映画を見る。「鏡心」
基本バリの映像と市川実和子の顔がメインで映っているが、それだけでも持つ画力があった。とにかく市川実和子の表情が凄い。見続けているうちにインナートリップしていくような静かに内側に浸透してくるそんな映画だった。


映画「peak end」を観に行く。
主観、客観、偶然、作為が当たり前に混ざって映し出される。軽やかに色んなものを飛び越え映画として成立させている。他人がジャンルなどの枠組みに当てはめて考えても意味がないのだろうと思った。その人と出会ったことによってドライブし、生まれ出すものがある。それが先にある。iVyやTexas3000にも近いものを感じる。そらとリンが抱き合った時、手持ちのカメラが大きくブレた。その揺れを見た瞬間、何故か泣きそうになった。